
マメ
10月22日(関節炎)
初診料 ¥1,000
処置料(爪) ¥500
X線検査(CR) ×2 ¥3,000
内服薬 ¥3,000
処方料 ¥300
消費税 ¥390
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合計 ¥8,190
10月24日
血液検査追加分 ¥2,625
歯石 ¥3,150
抜歯 ¥525
乳腺腫OP ¥3,150
避妊手術 ¥20,000
気管チューブ麻酔モニター ¥5,250
病理検査 ¥12,600
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合計 ¥47,300
検査結果
WBC白血球数(60~170)
…116 100/μl
RBC赤血球数(550~850)
…614 10000/μl
HGBヘモグロビン濃度(12~18)
…11.3g/dl
HCTヘマトクリット(40~55)
…33.9%
MCV平均赤血球容積(60~77)
…55.2fl
MCH平均赤血球ヘモグロビン量(19.5~24.5)
…18.4pg
MCH平均赤血球ヘモグロビン濃度(32~36)
…33.3g/d
PLT血小板(14~34)
…39.7 10000/μl
生化学検査
GLU血糖値(75~128)
…102mg/dl
BUN尿素窒素(10~30)
…14.5mg/dl
CREクレアチニン(0.4~1.4)
…0.5mg/dl
TP総タンパク(5.0~7.2)
…6.6g/dl
GOT(AST)(17~44)
…29U/l
GPT(ALT)(17~78)
…20U/l
ALPアルカリフォスファターゼ(47~254)
…129U/l
【病理検査の結果】
検査臓器名:子宮・卵巣
病理組織診断名
左卵巣:平滑筋腫、leiomyoma
卵巣嚢腫 ovarian oysts
右卵巣:顆粒膜細胞腫、granulosa cell tumor
卵巣嚢腫、ovarian cysts
【組織所見など】
小児頭大に腫大した左卵巣では、卵巣周囲の平滑筋層と連続しつつ、
平滑筋腫に類似した異型の乏しい紡錘形細胞が交錯する細胞束を形成しつつ
豊富に増殖し、卵巣組織を圧排していた。
またこれらの腫瘤細胞が周囲組織へ浸潤性を示して増殖する像は見られず、
腫瘤自体は完全に切除されていた。
圧排された卵巣内では結合組織によって構成された嚢胞が複数形成されており、
構成成分に異型は見られなかった。
右卵巣の実質内の一部では、顆粒膜細胞に類似した類円形細胞が
シート状、索状、胞巣状に増殖していた。
腫瘤細胞は中等量の好酸性顆粒状の細胞質と類円形核を有し、核異型や分裂像は乏しかった。
また、左卵巣と同様の嚢胞が大小多数形成されていたが、構成成分に異型は認められなかった。
作成した標本上では腫瘤細胞が卵巣嚢へ浸潤する像や脈管内へ浸潤する像は認められなかった。
子宮全体では、過形成や炎症細胞浸潤などの著変はなかった。
左卵巣では平滑筋腫と卵巣嚢腫、右卵巣では顆粒膜細胞腫と卵巣嚢腫が認められた。
平滑筋腫は犬の膣や子宮に好発するが、卵巣での発生は稀である。
本例では卵巣周囲に存在する平滑筋腫組織から発生したと推察される。
良性腫瘍であるが、約10%例は悪性で播種性もしくは脈行性に転移を起こす。
本例の顆粒膜細胞腫は良性と思われるが、今後は念のため経過観察が必要である。
卵巣の嚢胞には壁が卵胞細胞の卵胞嚢胞と黄体嚢胞、
それ以外の結合組織や少数の上皮で形成される嚢胞がある。
マメの卵巣

マメの乳腺腫
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